心に残る鮮やかな夕日。

その時々の感情を映し出す。

いつまでたっても忘れない。

あの時の情景が

まさに今ありありと浮かび上がる。

そんな思い出の夕日を綴っていきます。

 

象潟の夕日

まだ20代の頃、夏休みを利用してツーリングに出かけた時のこと。
北海道を巡り、函館から青函連絡船に乗船し、青森県の下北半島にある大間港に渡る。

 

 

北海道のひとだったら、本土に渡ると言っていたと思う。

 

 

大間港から陸路を延々と東北地方を南下していった。

 

 

その途中で、秋田県の象潟という所で見た夕日が脳裏に焼き付いて離れない。

 

 

写真を一枚撮影していたのだが、残っているだろうか。太陽が沈む直前の10分間を
バイクのシルエットと共にフィルムに収めた記念すべき写真であったが・・・。

 

 

いまでも、あの夕日を見ることは可能だろうか。
近くに温泉もあるようなんで、今度訪問する機会があれば、夕日とセットで
写真におさめてアップしたい。

 

 

サロマ湖の夕日

 

場所は北海道の東側に位置する常呂町(ところちょう)にある。

 

北海道の中で面積が一番大きい湖らしい。

 

サロマ湖湖畔にユースホステルがあり、そこに一泊させて貰ったことがある。
今もあるのかな? と、探してみたら、あった。現在は違う場所に移転している。

 

名前は以前のまま残っている。いつか今度訪れてみたい。

 

 

新しい発見があることを期待している。

 

 

 

宍道湖の夕日

宍道湖と言えばしじみを思い出す。
島根県松江市にある大きな湖だ。

 

日本で7番目におおきな湖となっている。

 

宍道湖の夕日を見たのは、バイクのツーリングをしていた時のこと。
鳥取砂丘を観光して、国道9号線を西に向かう。
鳥取県から、島根県にはいる。

 

 

タイミングよく夕日が見える時間帯に宍道湖の南側にある国道9号線を
西に向かいひたすら走っていた。

 

 

列車の窓から夕日を見ているような、手前の風景は西から東に流れていくけど、
夕日の太陽は動かないでだんだんと落ちながらついてくる。

 

わたしについてくる。

 

やがて、宍道湖の最西端あたりを走る頃には、夕日から夕闇に変わり
車達がヘッドライトを点灯し夕闇を明るく照らしていく。

 

 

宍道湖ではバイクを降りることはなかったけれど、

 

 

いい夕日を見せて貰った。

 

 

有明海の夕日

 

出張中にみた有明海の夕日。

 

長期間だったので、自転車を借りて有明海のあたりを
休みになると散策していた。

 

季節は夏真っ盛り。8月の頃だった。

 

遠くに普賢岳が見える。

 

普賢岳の横を、夕日がゆっくりと落ちていく。
夕日に照らされ、それぞれの影が長くなっていく。

 

 

海は穏やかで波の音も控えめである。

 

 

時間が止まっているようにも感じられる。

 

海苔の養殖が盛んな地域で、竹竿が沢山海の中に
立ててあり、ロープみたいなもので繋ががれている。
そのロープに海苔がくっついているのだろう。

 

 

ビールを片手に持ち、海岸べりに降りていき座って夕日を
眺めていると、いつの間にか犬が横にきて座っている。

 

尾っぽを振ってくるので、野良犬ではなさそう。
なでてやると気持ちよさそうにしていた。
近くの飼い犬だろう。

 

なんとなく感傷に浸りながら、
こんな時は何か話をしてくれたらいいのにねえ。

 

 

と思いつつ、やっぱり犬ではだめか。

 

と、立ち上がり、その場をあとにした。